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2026/02/16

【藤進コラム】「公立離れ」は「併願制」&「デジタル出願」で防げるか?

●埼玉県公立高校の入試出願があり、1回目の出願倍率が出ました。

 例年、この倍率が公表されると、受験生の緊張の度合いが一気に高まり、
 
 ラストスパートの勉強に突入する方が増えます。
 
 
●出願方法も様変わりし、今ではデジタル出願が主流となりつつあります。
 
 導入見通しの自治体を含めば、デジタル出願は27年度入試までに
 
 少なくとも36都府県に広がる勢いです。

 
●デジタル出願とは、インターネットで

 出願登録や受験料支払い等の手続きをする方法。

 中学側の記録とリンクさせ、調査書記入の省力化や
 
 複数の高校による情報共有ができます。


 また、教員や受験生らの負担軽減にもつながります。


●入試でのデジタル化に伴い、

 政府は「デジタル併願制」の検討を始めています。

 受験生が事前に複数の志望校と希望順位を入力し
 
 試験結果と合わせて、デジタル活用で合格校を決める仕組みです。
 
 
●公立高校入試は全国的に単願制が浸透しています。

 公立の一般選抜全体で併願制を採択しているのは、

 京都府と愛知県の2府県のみ。

 愛知は通信制と定時制を除く2校まで、京都は4校4学科まで出願できます。

 京都は27年度入試から新たな仕組みを導入します。


 デジタル出願で試験は1回。
 
 各高校が決める「独自枠」と
 
 学力検査 / 評定を一律の基準で見る「共通枠」の2つの指標で

 合否判定をするものです。

 受験生の負担軽減も考慮に入れての開始です。


●単願制には「志望校選びが手堅くなりがち」という指摘があり
 
 併願制には生徒の選択肢を広げる利点もあります。

 また政府の検討の背景には
 
 私立高校無償化の拡大による「公立離れ」が進む懸念も見え隠れします。



●ただ公立併願制導入で「私立進学者が減るか」とのアンケートには
 
 懐疑的であると考えている自治体(都道府県)が多数を占めます。
 
  ◇「減ると思う」…0

  ◇「わからない」「回答できない」…26
 
  ◇「減らないと思う」「それほど減らないと思う」…8


 すでに多くの公立高が定員割れとなる中、
 
 「進学行動に影響を与えるとは考えにくい」という理由から
 
 減らないと考える自治体が主流となっています。



●併願制には、生徒による希望順位付けが、
 
 偏差値や人気による高校の序列化を加速させるという懸念が聞かれます。

 文部科学省は「地域によって事情も違う。慎重に考えたい」としています。
 


参照:朝日新聞2月13日朝刊記事