- 2024/11/25
-
【藤進コラム】筋トレ同様! 脳は〝負荷〟をかけなければ、鍛えられない!
●〝あるスポーツに長けたい。筋力をつけたいから筋トレをする!〟
そう志した方が負荷の小さなダンベルで鍛える…
さて、果たして思うような効率で、鍛えたい部位に筋力はつくでしょうか?
勿論、結果はおわかりでしょう。
では、これを学習に置き換えてみます。
〝英語を得意教科にしたい。だから英単語を覚えよう〟
ここで負荷の「小さな」 = 「非効果的」な学習を実践してしまったら
掲げた目標や実現したい夢には近づくどころか遠ざかってしまう一方です。
●今週はより多くの情報を確実な知識にする〝効果的〟な負荷のかけ方をご紹介します。
Ⅰ. 準備するもの
◆[覚えたい情報] ◇教科書 ◇英単語帳 ◇参考書 ◇興味ある分野の本 など
◆[書き記すもの] ◇ノート ◇裏紙 ◇白紙 ◇PCデスクトップ ◇ペンやシャープペン
Ⅱ. 実践方法
① まず[覚えたい情報]を読みます。
② [覚えたい情報]を読み、一定時間を要して覚えたら
その内容を見ずに[書き記すもの]上に書き出していきます。
Ⅲ. ポイント
★②を行う際はもとになる[覚えたい情報]を見ずに
記憶の手がかりがない状態で、頑張って記憶から情報を引き出すことです。
情報を積極的に思い出す / 記憶から引き出す動作のことを
「アクティブ・リコール」といいます。
そうすることで「このことは重要だ!」と自身の脳に言い聞かせ
長期記憶として保管してもらう、そんな感覚です。
★②で情報を書き記す際、〝丁寧さ〟は必要としません。
後に残すためにノートを書くわけではなく
ただアウト・プットするためだけなので、
文字をきれいに書くことで時間をかけてしまうことがないようにしましょう。
★覚えにくい内容や難しい内容の場合は、声に出しながら書くようにします。
ただ単に黙読するよりも、書き出したり、ブツブツつぶやいたり
声に出したりした方が記憶に残ることが知られており、
「プロダクション効果」「プロダクション・エフェクト」と呼ばれています。
★誰かに教えているふりをしながらアウト・プットすることも有効。
「プロテジェ効果」と呼ばれています。
●いかがでしょうか。
やり方はいたってシンプルです。
まだ覚えていないことに限定してこの作業を繰り返していけば
少しずつ〝筋力〟が培われていきます。
自身に効果的な負荷をかけ
均整の取れたマッチョな脳を獲得していきましょう。
参照:「科学的根拠に基づく最高の勉強法」安川康介著