- 2024/09/23
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【藤進コラム】これは本当にマズイ。 -「本読まない」6割を越える。
●読書離れが深刻です。
以下【朝日新聞 9月18日朝刊】より
◇1ヵ月に本を1冊も読まない人は6割超。
文化庁が17日に発表した2023年度の「国語に関する世論調査」で
そんな結果が明らかになった。
◇調査は今年1月から3月に実施。
全国の16歳以上を対象に質問用紙を郵送し、6000人のうち3559人が答えた。
◇調査結果によると、1ヵ月に電子書籍を含め、
何冊の本を読むかという問いに対して62.6%の人が「読まない」と答えた。
過去の調査では5割を超えたことはなく、前回18年度は47.3%。
コロナ禍の前回までは面接による調査だったために、単純に比較はできないが、
文化庁の担当者は「注目すべき数字」と話している。
◇本を読む人には、どのように本を選んでいるか尋ねた。
書店で手に取りながら選ぶ人は57.9% (前回66.7%)
インターネットの情報で選ぶ人は33.4% (同27.9%)だった。
◇読書量についての質問では69.1%が「減っている」と答えた。
減った理由はスマホやゲーム機など
「情報機器で時間が取られる」が43.6% (前回36.5%)で最多。
過去の調査では「仕事や勉強が忙しくて、読む時間がない」を選ぶ人が多かったが、
今回は38.9% (同49.4%)にとどまった。
●報道の通り、IT機器の発達という時代背景が関与し
この流れを阻むことは容易でない状況になっています。
歴史が示すように、人間の文化やテクノロジー、
時代や平和を推進するには、人間自身の知性にかかっています。
活字を離れることは、人類の進歩を止めてしまうことに繋がります。
●未来ある子供たちに与える影響はどうでしょう?
読解力はすべての教科を網羅しますから
「読めない」ことがどの方向にも踏み出せない、
そんな足かせになってしまうおそれがあります。
●同じ先進国であるアメリカ・ドイツ・フランスの事情は
書店数こそ減っているものの、出版業界の市場概況は微増しています。
流通・インフラ整備による在庫縮小やオンライン書店の「送料無料」禁止など
小規模書店を支援する仕組みが整っているため、
好きなジャンル、お気に入りの作品に触れられる機会が
まだまだあります。
●ぜひご家庭で本を読む機会を創出してください。
レジャーや旅行と同じように、楽しむ要素がたくさんあります。
面白かった本の読み回し、書店や図書館への外出、読書時間の共有・・・
1冊の本がご家族を交歓の輪に包む瞬間が必ずあるのではないでしょうか。