- 2024/07/01
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【藤進コラム】宿題を先延ばしにすると、人生悲観的になる?!
●今週は先週拝読した朝日新聞の記事をご紹介します。
宿題が課されたら
早々にそのタスクを実行し、
自身から切り離すことを習慣にすると
楽観的な生き方になる— という研究報告が発表されました。
逆をいえば、タスクのホールドを癖にすると
悲観的な思考に支配されてしまう、ということ。
例えば、藤進の宿題を早々に片づけるお子様と
1週間たって翌週の授業前に慌ててやるお子様とでは
実行前に潜性的な心理差が培われていることになります。
これはコワイ… ぜひご一読ください。
●楽観的な人 先延ばし癖少ない?
~東大院生ら20~29歳の男女を調査
●将来はストレスが少なくなると考える楽観的な人たちは、
物事を深刻に先延ばしする癖が少ない。
そんな研究結果を、東京大学の研究グループが科学誌に発表した。
「深刻な先延ばし癖を減らすには、未来に希望を持つことや、
その支援を受けることが大切ではないか」と指摘している。
●「深刻な先延ばし」とは、議題を先送りすることで
よくない結果を招くことがわかっても先延ばししてしまうこと。
幸福度が下がってストレスが増え、健康を損なったり、
学業成績や低下したりすることが知られている。
●オンライン調査で、20~29歳の男女296人(平均25.6歳)に、
「過去10年」から「この先10年」の9段階の時間軸で、
どれぐらいストレスや幸せを感じるかを選んでもらった。
同時に12の質問をもとに、
先延ばし癖が強い人たち、弱い人たち、中間層にわけ、
ストレスや幸せの感じ方との関連を調べた。
●ストレスの感じ方は4パターン。
未来に行くほど、ストレスが減る「下降型」が18%、
ストレスが増える「上昇型」が30%、
今がいちばんストレスが低く、
過去や将来ほどストレスが増える「V字型」が38%、
過去の一時点のストレスが最も高く、
以降は減る「への字型」が13%いた。
●下降型は、先延ばし癖が強い人たちが11%と、
ほかの3グループの半分以下で統計上も明確に少なく、
中間層の人たちが65%と多かった。
下降型は未来に対して楽観的に考える人たちで、
そういう見方が
深刻な先延ばし癖を減らす可能性が示唆されたという。
●今回の研究は大学院生の柏倉沙耶さんが発案した。
子どものころから先延ばし癖が強く、
夏休みの宿題も「最後の1週間で頑張るタイプ」だったという。
「先延ばしする人は、課題に対して
『まぁ、何とかなるだろう』と先延ばしするから、
楽観的な人ほど先延ばしにすると思い込んでいたが、覆された。
今後はどうすれば未来に対して自然な形の楽観性を
一人ひとりが体得できるようになるか、探っていきたい」
~朝日新聞6月26日より