- 2024/04/08
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【藤進コラム】言ってはダメダメ!「宿題やったの?」 ~宿題は「理解できたのか?覚えたのか?」を重視して!
●ビジネス現場で、上司の方から次のような指示を与えられたとします。
「笑顔を心がけて」
「頑張って契約をとってこい」
「顧客とのコミュニケーションを大切に」
●上司の方からすれば
情熱を注ぎ、部下に何かを伝え発奮させようと
懸命なのかもしれません。
しかし、どこか曖昧な言葉であり
部下としては具体的にどうしたらよいか、考えてしまいます。
「笑顔を心がける」とはどういうことなのか
おそらく個人によって
どんなタイミングで笑みを浮かべるか
その基準は違うでしょう。
基準が違うことは具体的な指示ではありません。
●同じことが
親御さんからお子様への指示にも当てはまります。
お子様が重い腰を上げないと
ついつい
「宿題をやりなさい」と感情的になりませんか?
それは上の立場からの一方的な指示であり
お子様にはその内容が正しく理解されません。
「宿題をしなさい」では
何をどのようにすればよいのか
具体的な内容が伝わらないのです。
●学校や小塾から宿題が課されます。
親御様の立場からすると
〝早く済ませれば、後々余裕ができる〟
と考えがちで、つい
「宿題出たでしょ。ご飯の前に終わらせなさい」
と口を滑らせてしまいます。
こうして
〝宿題やりなさい〟攻撃から
親子喧嘩が勃発します。
●そもそも宿題は何のためでしょうか?
授業の内容を復習し、理解を深めることが目的のはず。
やったかどうかではなく
理解できているかどうかが重要です。
ここを大切にして言葉かけをしてください。
お子様にしてみると
〝お父さん/お母さんに言われた通り、宿題を早く済ませている。
それなのに授業についていけない〟ということが起きます。
〝言われた通り、早く計算ドリルを片付けた、宿題をやった〟
と勉強の本質から外れてしまい、苦戦を強いられます。
●こうしたすれ違いを防ぐために
低学年であれば
お子様に課された宿題内容を
把握することがひとつの手段です。
例えば計算問題が課されたら
それを解いた上で答え合わせします。
間違っているものは
やり方が間違っているか
それとも
基礎となる計算力が不足しているのかを見極めます。
これで初めて宿題の成果があります。
仕事をしている親御様にとっては
〝仕事から帰ってきてそこまで見なくてはならないのか〟
と思うと大変ではありますが
勉強が難しくなる前に親御様が寄り添い
勉強のやり方を教えることで
確固とした習慣が築かれます。
【正の宿題循環】
[子] 親に言われずとも宿題を始める
[子] 答え合わせをし、わからないところをつかむ
[子] 疑問点を親や先生に質問
[子] 理解する
【負の宿題循環】
[親] 宿題をやりなさい!と怒る
[子] わからないので進まない
[親] 真面目にやりなさい!と再び怒る
[子] ますますやる気が失せ、ゲームを始める…