- 2023/02/20
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感謝の念を「恩返し」で ~2月20日のお知らせです。
●今年度も感染症の影響で様々な制約や困難が生じました。
ですがその話題をぬぐい、グローバルな視点から眺めると
世界では約3億もの子供たちが学校に通えておらず
更に6億以上の若者は
必要最低限の読解力や計算力を習得していないと推計されています。
その多くは、発展途上国と呼ばれる貧しい国に集中しており
とりわけサハラ以南のアフリカ諸国を見ると
5人に1人以上が修学できていません。
学校がない、先生がいない
学校に通うお金がない、働かねばならない
弟妹の世話をしなければならない、病気にかかっている
そして、戦争に巻き込まれている、などが理由です。
その結果、発展途上国における若者の識字率は
先進工業国に比して著しく低い水準にとどまっています。
●一方、日本の子供たちを考えると、
いかに恵まれた存在であることが分かります。
食べるものや住むところに不自由することがなく、
教育の機会が保障され
周囲から暖かく見守られながら学校生活を送っています。
しかし、このありがたさを取り立て感じずに
ともすれば当たり前のことのように過ごしています。
「受験は辛い」「勉強が苦痛だ」と言う気持ちになることがあれば
世界に目を向けてみることで私たちが感じる辛さが
この地球上に暮らす同世代の辛さと
どれほど次元の違うことなのか感得できるでしょう。
そしてその、はるかに重い辛さに苦しんでいる仲間に対し
この私たちが将来、何らかの形で救いの手を差し伸べることで
恵まれた青年期を送らせてもらった恩返しができます。
●受験生たちはいよいよゴール間近です。
皆さんは中学、高校、大学受験、就職試験などを戦うために
必要な努力を重ねていきます。
人が努力をするのはもちろん自分のためですが
そこに限界を感じた時
「誰かのために」という目的を加えることで
従来の何倍もの力を発揮することができます。
●恵まれた環境下、学習できることに感謝し
その環境を整えてくれた親御様や
周囲の方々に恩返しする気持ちを持つことは
長い人生の中での孤独感を和らげ、自らを鼓舞する力の源泉に繋がります。
●培ってきた力を信じ、存分に力を出し切ってください。
全力を尽くした皆さんの晴れやかな笑顔が見られるよう
心より願っています。