- 2022/08/01
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マネから生まれる生涯の実力 文章力を育みましょう ~ 8月1日のお知らせです。
●夏休みといえば、「読書感想文」「課題作文」…
普段はなかなか時間をとれない、長文記述練習が課されます。
文に親しむ余暇が少ない近年、
しかも自身の考えを記さねばならない制約が加わり、
目をそむけたくなってしまうお子様は少なくないと思います。
ですが、こういう訓練も小学生時代に、親御様のひと手間で
生涯の実力に昇華できる絶好の機会です。
「親子で楽しむ」勉強の下地のひとつ、
無限の想像力と笑顔で、夏休みの到達点としてみてください。
●作文用紙を前に固まってしまうお子様は、
「書き方がわからない」という技術面、
そして「書く自信がない」という精神面、
この2つの問題を抱えています。
特に高学年の子供たちは書く技術以前の問題として、
「こんなことを書いてはダメだろう」
「何も感じなかったから何も書けない」と
自らを縛ってしまいがちです。
脚色すること=「悪いこと」と考えてしまうのでしょう。
文の書き方を教えるのはもちろんのこと、
縛りや堅苦しさから解放し、
気楽に書くよう背中を押してあげましょう。
今回は「作文を楽しむ方法」のひとつ、
「素材文」を活用した練習方法をご紹介します。
●マネから始める
大人でも、改まった書状を書くときは文例を調べて参考にします。
同じように、作文にまだ慣れていないお子様には参考になるお手本が必要です。
それを真似することから始めましょう。
お手本は親御様が書いても結構ですし、
お気に入りの本の一説などでも構いません。
子供の視点で一人称で書かれた文なら、
自分の経験を書くときのモデルになります。
お手本の文章の長さはお子様に合わせて加減してください。
低学年のお子様は百字くらいからスタートしましょう。
●次のように進めます。
① 文章全体を音読する。
② 一文目を何回か音読してから、素材文を見ないでノートに書き出す。
③ 素材文と見比べてみる。
④ 二文目以降も同じようにして1文ずつ書き出す。
素材文を見ながら写す「視写」という方法があります。
ここでの狙いは例文を自分の力でアウトプットすることにあります。
原文と全く同じでなくても意味が同じなら構いません。
書く内容を口で唱えながら書いてもいいでしょう。
余力があれば、文章全体を自分なりに再現してみるのもよい練習になります。
暗記が目的ではないので、似たようなことが書ければ大丈夫です。
あるいは、似たような構成で別の内容の文章を書く方法もあります。
お手本の真似とはいえ、自分で文章を書いたのですから立派な作文です。
「ちゃんとできているよ。よく書けたね」と評価してあげてください。
●大げさに、詳しく書き換える練習をする
文章に肉付けをする練習をしましょう。
冒頭でお話ししたように、
大げさに表現することに抵抗を覚える方がいらっしゃいます。
それほど感動していないのに
「涙が出そうになった」と書くのは不誠実だと思ってしまうのでしょう。
思い切った表現ができるように、「素材文を大げさにする」ミッションを試みます。
●次のような簡単な例文を用意します。
① 私は昨日、一輪車の練習をしました。
② 三日前に買ってもらったばかりなのでまだうまく乗れません。
③ 自転車と違ってハンドルがないので、何かに捕まらないとペダルを踏めないのです。
④ 昨日はお母さんに補助をしてもらいました。
⑤ 早く乗れるようになりたいです。
例えば
①は「私は昨日一日中、一輪車の練習をしました。」
②は「まだうまく乗れないのでじれったくて悔しくてたまりません。」
④は「お母さんが補助してくれたので、何とか少し進むことができるようになりました。」
とオーバーに表現します。
「やり過ぎ」と思えるくらいでちょうどいい、と教えてください。
具体的に詳しく書く練習も大切です。
ただし「もっと詳しく書いて」と言われても
何をどうすればいいのかよくわからずに戸惑うお子様もいらっしゃいます。
そういう場合は親御様がいろいろな問いかけをしてください。
例えば「一輪車は何色? 」「場所は? 」「天気は? 」「汗をかいた? 」
「一輪車は怖いのかな? 」「転んだと思う? 」など。
架空の作文ながら、自分なりにイメージを膨らませて細かい部分を書き出していきます。
会話文を入れてもいいですね。
自分のことを書こうとすると手が止まりがちですが
フィクションなら気楽に「話を盛る」ことができると思います。
●文章を書き換えて遊ぶ
「真似ながら別の内容を書く」提案をしましたが、
「お笑いの原稿を書く」ことも作文遊びとしてお薦めです。
替え歌を作る要領で素材文を書き換えてしまいます。
自分の考えや体験に置き換えるのはもちろん、
面白おかしい文に仕立て直す、という作業自体が楽しい過程となります。
真面目に書けば書くほどおかしな文章ができあがります。
作文は人に読んでもらうことを前提に書きますから、
「ウケ狙い」は悪いことではありません。
お子様の書いた文章を感心しながら楽しそうに読んでください。
ちょっとした間違いは後でそっとアドバイスする程度に留めましょう。
☆ 「2学期ご入塾 / 履修変更」ご希望の方、ご連絡をお待ちしております!
◇ 2学期入塾を検討している
◇ 2学期内申対策として、理社の履修を検討している などなど、
夏季授業以降も意欲的に取り組む意志をお持ちのお子様の、
2学期入塾 / 履修変更お待ちしております。
夏季授業前期終了となる8/9(火)までに
ご連絡いただければ幸いでございます。
お子様の成績向上に向け、責任を持ち指導します。
ご検討くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
☆8月は後期諸経費のご納入月となっております。
月謝袋等に別紙を同封させていただきます。
そちらで金額をご確認の上、第7期授業料に併せ
ご納入くださいます様、お願い申し上げます。
☆秋の英・漢検実施に向け、受験級確認をします。
挑戦級が決まった方から順次教材をお配りします。
練習期間を多くするために、早めの学習スタートをお薦めします。
積極的な実力定着・内申強化をお築きください。
☆8/10(水)~16(火)まで小塾は夏季休業となります。
8/17(水)より夏季受業後期となります。
予習授業が中心となります。
通常授業で使用するテキストをご持参くださいませ。
藤進ゼミナール