- 2020/01/20
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頭が柔らかい、子ども時代にこそ論理力を鍛えましょう! ~1月20日のお知らせです。
【頭が柔らかい、子ども時代にこそ鍛える論理力!】
●昨年度開成中学入学試験で出題された国語問題、
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
「開成ショック」とまで呼ばれたこの問題をご紹介します。
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北海商事株式会社は、北海道の名産物を各地に紹介し、販売する会社です。
大手百貨店の安田デパートから、
「月末の休日に、新宿支店と池袋支店で北海道物産展を行うので、
カニ弁当を仕入れてほしい」と依頼されました。
北海商事では、新宿支店の仕入れ販売を大西社員が担当し、
新宿支店よりやや規模の小さい池袋支店の仕入れ販売は
小池社員が担当することになりました。
両支店での販売を終え、
翌月の月例報告会では販売部長がグラフを示しながら、
両支店での成果を社長に報告しました。
大西社員は、販売ように500個の家に弁当を発注し、
小池社員は450個の家に弁当を発注しました。
最終的に新宿支店では見事にカニ弁当は完売となりました。
池袋支店では、20個の売れ残りが生じてしまいました。
グラフ(省略)は9時の開店から19時閉店までの、
カニ弁当の売れ行き総数を示したものです。
「2人の社員の評価について、社長はいかがお考えになりますか」
この報告を聞いて、社長は、
「部長の報告は客観性に欠ける。
君はすでに大西社員を高く評価しようとしているのではないか」
と伝えた上で、
「私は、小池社員の方を高く評価する」
と答えました。
部長が「新宿支店よりやや小さめの池袋支店でも、
小池社員が、高い成果を上げたと言うことがポイントでしょうか」
と尋ねたところ、社長は
「支店規模の問題では無い」と告げ、自分の考えを示しました。
①社長は部長の報告のどの表現に、
客観性にかけたものを感じたのでしょうか。
2つ探し出し、なるべく短い字数で書き抜きなさい。
②大西社員より小池社員の方を高く評価する社長の考えとは、
どのようなものと考えられるでしょうか。
「確かに」「しかし」「一方」「従って」の4つの言葉をこの順に、
文の先頭に使って4文で説明しなさい。
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この革新的な問題は日本の教育の流れを大きく変えるでしょう。
中学の受験問題では、大人も解けないほど難しい問題が課されます。
そこでは、読解力はもちろんのこと、論理的思考が求められます。
論理的思考というのは、大人になってからが重要で、
人に何かを説明し、納得してもらうためには不可欠な能力です。
○社内で企画を通すとき
○顧客にものを買ってもらうのとき
論理的思考が必要となります。
これは、頭の柔らかな子ども時代にこそ、鍛えるタイミングです。
「君の言っている事は回りくどくてさっぱり結論がわからない」
上司にこんなことを言われてしまう大人にしないためにも、
今から論理的思考を育てましょう。
そのためにいちばんよいのは、子どもからの質問を上手に利用することです。
好奇心旺盛なお子さんは、何でも親に質問してきます。
「なぜ、飛行機は空を飛ぶの?」
「蛙はなぜ呼吸法が変わるの?」
「どうして同じ人間同士で争いごとをするの?」
こんな時、そっと答えを教えてあげたり、
一緒に調べてあげてください。。
しかし、論理的思考を伸ばすには、もう一歩踏み込んで!
「調べて、お母さんに教えてよ」と振ってみるのです。
もちろん、図鑑を用意したり、タブレットを一時的に貸して
調べ方を教えてあげるといった手助けはしてOKです。
大事なのはそこで調べた結果を、親御さんにどう説明するかです。
それまで子どもは、感じたことや思ったことをそのまま口にしますが、
ここでは自分が内容を理解した上で、人に伝えることが必要になります。
それをする過程で論理的思考が身についていきます。
最初は、お子さんの説明がたどたどしく、もどかしい思いをするかもしれません。
でも、じっくり聞いてあげてください。
それを繰り返しているうちに、確実に手ごたえを得られるはずです。
藤進の新年度は「論理力」を柱に据え、お子様を鍛えてまいります。
ご期待ください!
◆第12期授業料のご納入のお知らせを今週よりお配り致します。
「今年度第3回父母面談開催のお知らせ」
「高校受験生入試予想問題解説」のご案内等を同封します。
ご査収下さいませ。
◆1/31(金)本年度第3回漢字検定を実施致します。
留意事項がございますのでご承知おき下さい。
※当日の通常授業はございません(一部を除く)
〈検定開始時間〉
■10~8級 18:00(40分間)
■ 7~5級 18:00(60分間)
■ 4~2級 19:30(60分間)
※開始時間10分前までに登校・着席下さい。
藤進ゼミナール