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2022/11/14

専門家が考察する、私立高志望の理由 ~11月14日のお知らせです。

●2020年度から開始された私立高校の授業料実質無償化制度によって、
 
 公立校と私立校の学費の格差が縮まりました。
 
 これにより私立高校を第一志望とする受験生が増えています。
 
 しかし、私立校の人気の理由は授業料の無償化だけなのでしょうか。
 
 また、この傾向は今後も続くのでしょうか。
 
 進学事情に詳しい安田教育研究所の安田理さんの見解です。
 
  
~ 朝日新聞EduA 2022年11月10日号より抜粋 ~


 ① 立校志望が増えている理由 

私立校人気は授業料実質無償化が大きいです。
 
国の就学支援金に加えて自治体の支援『私立高等学校等授業料軽減助成金』があります。
 
両方を合わせれば、私立校の授業料の平均額が助成されるので(世帯年収の制限あり)、
 
「だったら私立にしよう」という受験生が増えているのです。
 
ただし、私立校は授業料以外に入学金、施設費など
 
さまざまな費用が公立校より多くかかる点には注意が必要です。
 
私立大学の付属校の人気が伸びているという背景もあります。
 
地方創生政策の一環として、
 
地方大学の入学者を増やして経営悪化や撤退を防ぐ必要性が議論されました。
 
その方策として、
 
地方からの受験生も多い首都圏や関西などの私立大に受験生が流入するのを抑えるために、
 
文部科学省は2016~2018年度、段階的にこれらの大学の入学定員を厳格化したのです。
 
結果として大都市圏の難関私立大が合格者数を減らしたため、
 
以前より大学受験で入学しにくくなりました。
 
そこで付属高校に入って内部進学する方が大学に入りやすい、
 
と考える受験生が増えたのです。
 
進学校に比べると、付属校は基本的に大学受験を気にしなくてすむので、
 
部活や趣味、ボランティアなどの課外活動に時間を使えます。
 
また、付属校は併設大学の研究施設や図書館を利用できたり、
 
研究者と交流がしやすいなどのメリットが挙げられます。
 
これに加えて、2020年度からセンター試験に代わって大学入学共通テストが始まり、
 
今後の大学入試の先行きが不明瞭になったことも、
 
将来的に大学入学を保証される付属校を志望する
 
層が増えた理由だと思います。
 
 
 

② 私立校ならではの教育内容 

私立校には、グローバル教育など
 
新しい時代にふさわしい教育内容を打ち出しているところが多くあります。
 
加えて、校舎や施設がきれい、制服が可愛いなど表面的な魅力も
 
受験生を引きつけていると思います。
 
もっとも、大都市圏以外では有力な私立校が少ないので、
 
公立校が人気を維持しています。
 
ただ、地方でも特待生制度などを整備して大学進学実績を上げて
 
注目されている学校は出てきています。
 
 
 

③ 男子校、女子校、共学校  それぞれの最近の動向 

別学校に比べて共学校の方が受験者は多いです。
 
これは単純に共学校の数が多いこともありますが、
 
ほとんどの県で公立校は共学校なので、
 
公立校の併願校として
 
私立校も共学校を選ぶ受験生が多いという理由もあります。
 
中堅校の場合は、コース制を採り入れて
 
スポーツや語学、ICT、サイエンスなど、
 
生徒の関心に応じた幅広いコースを設ける学校が出てきています。
 
女子校を中心に資格取得につながる
 
実学系のコースを設置している学校も増えています。
 
首都圏では埼玉で採用している学校が多くなっています。
 
 
 

④ 新型コロナウイルス感染症蔓延の影響 

コロナ禍を受けて、私立校はオンライン授業などによる対応力が
 
公立校より優っているという認識が広がったことも、人気につながっているようです。
 
通学しなくていいから感染しにくいという理由で
 
通信制高校を選ぶ受験生が増えた、という報道も一部にありますが、
 
これはコロナ禍が関係しているというよりも、
 
決まった時間に通学するなど拘束されることに向かないとか、
 
自分の好きな時間に勉強したい、
 
という子どもが増えているという事情もあるようです。
 
 
 

⑤ 2023年度以降は?
 
授業料軽減助成制度が定着してきたので、
 
今後も私立人気は続くと思います。
 
現在のような物価上昇が続き、世帯収入が下がれば、
 
人気にブレーキがかかる可能性はありますが、
 
その場合も私立校側は受験生を引き付けるために、
 
特待生制度などをさらに充実させるでしょう。
 
 
 

⑥ 保護者へのアドバイス 

私立校はさまざまな個性を持った学校があるので、
 
学校説明会にできるだけ参加し、
 
教育方針や校風、校長の話に共感でき、
 
かつお子さんに合った学校を選んでほしいです。
 
そのためには、親がお子さんをよく観察すること。
 
勉強に向いているのか、何に興味があるのか、
 
中学受験がいいのか、高校受験がいいのかなどを客観的に判断して、
 
進路をアドバイスするべきです。
 
偏差値ばかり気にする親御さんも多いですが、
 
模試の偏差値がたまたまよかったときの点数を基準にすると、失敗しがちです。
 
私立校受験の意義は、
 
両親の教育方針や子どもの素質に合った学校を選べることにあります。
 
お子さんのことをよく知った上で、
 
どういう生き方をしてほしいのか、どういう学校に行けばそれができるのかを、
 
お子さん含め、家族でよく話し合ってほしいと思います。
 
 

 
◎今週末は2学期期末試験勉強!
 
 ◇ 11/20(日) 9~15時 / 16時~22時
 
長丁場となる試験勉強ですが、あっという間の6時間です。
 
  本番の試験〝前〟に試験範囲を〝テスト〟し、
 
  理解できていない箇所をあぶりだします。
 
  参加日程は別紙にてお知らせします。
 
 
 
◎北辰テスト強化勉強を11/23(祝水)・12/3(土)に実施します。
 
 北辰テスト第7回・第8回はいよいよ学校選択問題が登場します。
 
 小塾では予想問題に取り組み、本番に臨みます。
 
 夢の実現に向けて、今月も努力あるのみ。
 
 ※詳細はお配りします別紙をご参照くださいませ。
 
 
 
◎冬期講習お申込 / 来年度新入塾生受付を開始しました!
 
 時期尚早ともとれる時期なのですが、新年度入塾生の申込開始です。
 
 皆様の多大なるご理解を頂戴しまして、本年度は学年/クラスにより
 
 新学年の早い時期から満席とさせていただいております。
 
 2023年度も同様の状況が想定されますので、早めの告知をさせていただきます。
 
 お知り合いの方でご検討の方がいらっしゃいましたら
 
 何卒お口添えの程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
◎父母対象個人面談開催中!
 
 万障お繰り合わせの上、ご来塾賜りたくお願い申し上げます。
 
 この機会に皆様の忌憚のないご意見・ご要望をお聞かせ願い、
 
 これからの小塾の運営に役立たせていただきたいと存じます。 
 
 
 
◎漢検1月28日(土)実施 申込受付開始です。
 
 
 
 
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