- 2025/09/29
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【藤進ブログ】家庭で話し合おう!〝スマートフォンの適正使用〟って、何?
●22日、愛知県豊明市の市議会本会議で
スマートフォンなどの適正使用を推進する条例案が
賛成多数により可決されました。
全市民が対象で、余暇時間での使用を1日2時間以内、
小学生以下は午後9時まで、
中学生から18歳未満は午後10時までとする目安を示したものです。
全市民を対象とした適正使用を定めた条例は全国初といいます。
●施行は10月1日。
「理念条例」と位置づけられ、罰則や強制力はありません。
睡眠時間を確保するため、家庭での話し合いやルール作りを促す狙いがあります。
「適正仕様」が求められる行為に
インターネットやアプリ等の機能を利用した情報の閲覧や視聴を挙げます。
一方、狙いが「余暇時間の適正仕様」を促すことにあるため、
家族や友達同士で楽しむゲームや仕事、学習などでの使用は該当行為に含まれません。
●条例の施行により、教育委員会などは過剰使用への相談支援や
家庭でのルールづくりの検討状況や睡眠時間の変化についてのアンケートを実施します。
●不登校の子がいる親の悩みをきっかけに条例作りが動き出しました。
市長は「過剰使用を見直し、睡眠時間を確保するため、まずはセルフチェックをして、
ルール作りなどを家族で話し合ってもらうきっかけになれば」と話しています。
●賛否両方の意見が交わされています。
市によると条例案が公表された日からの約1ヵ月間に
電話やメールなどで賛否について320件の意見が寄せられたそうです。
本会議でも
「市民から事前に意見を聞くべきだ」
「不登校とスマホの過剰使用には科学的な根拠がない」
などの意見が出されました。
賛成多数で可決されましたが、
条例施行後についても誤解のない丁寧な説明と効果や市民の反応を検証・公表し
必要に応じて条例をみなすなどとする付帯決議が出されました。
●他市の話題ではありますが
既にスマートフォンをお持ちの方は
現状の使い方を検証するよい機会になります。
これからご購入予定の場合には
生活全般がスマートフォンに集約されないよう
使用する時間帯や目的を具体化し
「利」の道具として役立ててください。
藤進ゼミナール