- 2020/03/02
-
本日2020年度授業スタート! 学習習慣は生きる力を育みます!
●これまでの日本の学校教育は、知識が重視されてきました。
授業で先生が教えたことをノートに書き写し、それを暗記し、
覚えたことをテストで再現できれば評価されました。
ですが、その知識を様々な局面で生かす応用力について、
日本人は今、世界から遅れをとっています。
●以前は何とかなりました。
多くの企業が年功序列の終身雇用制度をとっており、
トップダウンで言われたことをこなしていれば、
生きていくのに困りませんでしたし、
会社も産業も成長していきました。
命令に従順で、より多くの製品を正確に作り出せる真面目な社員が
たくさんいる日本企業が強かったのです。
●残念ですが、そういう時代は終わりました。
AIに代表される技術革新が進み、
産業界はどんどんその姿を変えていきます。
10~20年後、今ある仕事の半分は
AIにとって変わられるという予測がされています。
その時にどんな産業構造になっていても、対応できる若者が育っていなければ、
この国の未来はありません。
ことの重大性に気づいた日本は、今、教育制度を大きく変えようとしています。
子供たちにとって大変な日々が待ち受けていることは、想像に難くありません。
10~20年後、つまり今の小学生が大学生か社会に出たばかりの頃です。
その時に、一体どういうキャリア・ビジョンを描いていればいいのか、
少なくとも今の段階では明確な答えは出ません。
となれば、どのような状況になっても対応していける力、
~課題を自ら発見し、問題解決できる力~
すなわち、生き抜く力を育てていくしかありません。
●成功者に共通する「勤勉性」
世界的スタンダードとされている心理学的な性格特性を見極めるテストに
「ビックファイブ理論」があります。
これは ◇外向性 ◇調和性 ◇勤勉性 ◇開放性 ◇情緒安定性
の5つで構成されており、数値で評価されます。
どれが高いから良いとか悪いとか言うものではなく、
それぞれの数値のバランスを個性として捉えるのですが、
社会的な成功者に必ず共通して高い項目があります。
それは「勤勉性」です。
どれだけコミュニケーション力が高く、
人間関係をうまく構築できても、どれだけ才能が豊かでも、
最終的には勤勉性の高い人、自己管理能力の高い人が、
仕事や学問の領域では成功します。
これは、物事を真面目に継続する力がいかに大切かを表しています。
●また、近年アメリカではグリットという能力が注目されています。
ここでも、成功を収めるには才能や努力よりも、
困難があってもやり抜く力が重要と説いています。
この力を幼少期につけるためには、勉強の習慣
―自分で自分の学習状況を理解し、自ら課題を解決しようと取り組む姿勢―
を身に付けることが大切です。
●今の子供たちが見つめている日本の未来は、
親御様が子供だった頃とは「違う」ことを肝に銘じ、
ただ単に点数を取るのではなく、
これからの人生に必要な力を身に付ける方法を
考えなくてはいけません。
~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~
■私立中学入試に始まった2020年度入試。
国公立大センター試験、私立高入試を1月に終え、2月には私大学試、
そして天王山である公立高校 国公立大二次試験が終了。
2か月間に及んだ入試業務がほぼ終了しつつあります。
■先週1週間は2019年度最終授業および新年度移行準備、
そして本日3/2(月)より2020年度授業が始まります。
新時間割に則りご登校下さい。
何卒宜しくお願い申し上げます。
◆新年度を迎えるにあたり、新テキストを配布します。
また各教科「ノート」をご持参くださいますよう、お願い申し上げます。
藤進ゼミナール