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藤進ゼミナール

人が「前向きな行動」を取らなくなっていく原因は何でしょう？

正解は〝無反応〟です。
 
子供でなくても、
 
周囲からのリアクションが得られないことは、
 
およそ繰り返そうとはしないはずです。
 

お子様がテスト結果を持ち帰った時、
 
冷静に判断したうえで、コメントができていますか。
 
たとえ点数が悪くても、
 
頑張った部分を探し、そこは褒めて下さい。
 

お子様は自分の成績を気にしています。
 
成績により、クラスや友人関係における自分の立ち位置が
 
決まってくることをなんとなく感じています。
 
ただ、客観的な目が持てないために、
 
実際にどの程度の評価なのかは確信が持てません。
 
ですから、親御さんからのリアクションを待っています。

好成績をとったら一緒に喜び、
 
そうでなかったら、叱らず励ましながら、
 
何か1つは褒めてあげましょう。
 
満足のいかない成績を取り
 
いちばん傷ついているのは本人です。
 
それを叱責するのは〝百害あって一理なし〟
 
できなかった問題については、
 
「次はきっとできるようになるよ」と励ましながら、
 
解き直しを勧めて下さい。

こうした親御さんからのリアクションが得られれば、
 
お子様は毎回ちゃんとテスト結果を見せるはずです。
 
テスト結果を見せなかったり、隠したりするのは、
 
親御さんのリアクションに戦々恐々としているからです。
 

親御さんの的確なリアクションは、
 
単なるテスト結果への評価に終わらず、
 
「あなたのことをいつも気にかけているよ」という
 
ひとつのメッセージになります。
 
このようなメッセージから愛情を感じることで、
 
お子様は「チャレンジしよう」という安心感と意欲を得ていきます。

なお、内向的なお子様には、よりリアクションが大切です。
 
なかなか自己表現してこない子供が何か話したときには、
 
大いにリアクションをしてください。
 
リアクションが得られることで、
 
子供はだんだん自己表現を繰り返すようになります。

逆に言えば、リアクションが少なければ、
 
ますます心を閉ざしてしまいますので、注意が必要です。