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2019/11/05

意外と思われがち⁉ ですが、知識の定着は「覚える」より「考える」ことです!

●期末試験が近づきました。
 
今週は〝試験勉強に役立ててもらえれば!〟
 
という願いを込めて書こうと思います。
 
 
●毎回の定期試験勉強で、
 
生徒の皆さんが一番苦労している教科、
 
それは「社会科」です。
 
 
●ご父母の皆さんの中には、ひょっとして
 
「覚えるだけじゃない」と
 
思われる方がいらっしゃるかもしれません。
 
ですが、勉強はそんなに簡単で単純なものではありませんし、
 
お子様も四苦八苦することはないでしょう。
 
そして「覚えるだけ」という勉強法に問題が山積しています。
 
 
●最近、授業をしていると、
 
社会にとどまらず、どの教科にも
 
生徒の皆さんに使ってもらいたくない、〝忌々しい〟言葉が登場します。
 
「面倒くさい・・・」
 
この言葉の効力はすごいもので、
 
どの生徒さんも思考することを止めてしまいます。
 
 
●今週は苦手教科=社会「歴史」を
 
「暗記」ではなく、「思考」することで
 
点数に導く方法について、をお送りします。
 

◇歴史の勉強=暗記と思われがちですが、
 
大切なのは「考えること」です。
 
用語集などで出来事の名称をどれほど覚えても、
 
「なぜ、その出来事が起きたのだろう?」とか、
 
「それによってどうなったんだろう?」という
 
「原因と結果」を考えなければ、
 
歴史の流れが繋がらないからです。
 
歴史とは人が動くもの、
 
つまり生きている人間の活動記録です。
 
ある人物の行動の結果が、
 
次の時代の事件の原因になったことも数多くあります。
 
ですから、出来事の前後を常に考え、
 
その出来事が歴史の中で
 
どんな意味を持つのかを理解しましょう。
 
こうした勉強をしていくと、
 
論述問題は勿論、年号を完璧に覚えていなくても、
 
出来事を時代順に並べ替える問題に対応できます。
 
最初から詳細な知識を身に付けようとせず、
 
まずは自分の中にカテゴリ別の大まかなイメージを作りましょう。
 
時代の流れを古代、中世、近世、近代、現代に分け、
 
興味がある出来事や地域から始めるとよいでしょう。
 
 
◇勉強する際には、資料集や年表などを見ること。
 
例えば、悪政を敷いた国王が、
 
いかにも性格が悪そうに描かれた肖像画を見たりするだけでも
 
イメージが湧いてくるはずです。
 
また、地図を見ながら位置関係を押さえていくと、
 
争ったり同盟を結んだりする理由を理解し易くなります。
 
◇世界史であれば、各国の行動パターンは結構決まっていて、
 
例えばアメリカなら、
 
「他のグループと関わらない人」といった感じです。
 
ヨーロッパの国々は始終もめているので、
 
自分は巻き込まれたくない、というイメージがあります。
 
そのため、ヨーロッパの国と一定の距離を置く、というのが
 
アメリカの外交政策の基本です。
 
これを「孤立主義」といいますが、
 
用語をただ暗記するよりずっと分かりやすいはずです。
 
こうして一つの国や時代のイメージを作る方法を
 
自分なりに確立し、それを他の国や時代に応用していけばよいでしょう。
 
 
歴史の流れが大体理解できたら、問題集に取り組みましょう。
 
問題を解くことで知識が定着するからです。
 
いろいろな問題集がありますが、
 
最初は一問一答形式の問題集は用語を暗記するための、
 
いわば単語帳のようなもので、
 
その後は実際の入試のような形式の問題を解きましょう。
 
問題が解けなかった場合は、用語を知らないだけなのか、
 
原因と結果を理解できていないからなのかを考え、
 
その部分を見直して下さい。
 
  ~参照:高校生新聞11/1号~